米国の最新の産業統計によれば、7月のコンテナーボード在庫量は前年同月比約8万2千トン増加し、全体の操業率も96.1%へやや下げているが、段ボール箱出荷量は同月ほぼ横ばいを継続している状況にある。増加した8万2千トンは原紙メーカーと箱メーカー双方の在庫増加量で、7月の合計で2百44万トンである。これは過去5年平均と比べ9万2千トン増、過去10年平均では8万8千トンの増加となっている。一方で、2013年以降市場に参入してきた1百40万トンの軽量再生コンテナーボードの新たな生産能力が、再生コンテナーボードの安値とクラフトライナーの価格に大きな溝を作る結果となった。また、現状では箱需要に大きな伸びが見られない中、市場関係者はこの供給増に大きな危惧を抱いている。
8月15日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ