ロシアの最大手紙パルプメーカーであるIlimグループのNBKP年産72万トンの生産能力をもつBratskパルプ工場は、始動1年後に苦難の末、能力一杯まで生産量を引き上げることに成功した。Ilimグループは米国International Paper社(IP社)とJVを組んでいるが、このほどIP社経営幹部よりIlimグループの最新四半期業績発表があった。同社Bratsk工場の生産ラインは2013年6月に稼働を開始し、1年間はフル生産以下の状態を続けていたものの、この7月に実施した2-3週間の保守休転によって状況は一転した。第3四半期のスタート時期にパルプ蒸解がまの不具合解消に取り組む為、長期の休止期間を取らざるを得なかったが、この休転まではおよそ日産1,200トンであったものの、不具合解消後は平均でも1,700トン、好調時には1,900トンを超える劇的な増産を休転後10日以内に実現した。
8月19日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ