北部NBKPメーカーが欧州市場で目論んでいた9月中の値上げ構想は、市場の需給が締まった状態で継続しているにもかかわらず、期待通りには実現しなかった。一部で値上げが成功したものの上げ幅はメーカーが望んでいたレベルを下回るか、その他は概ね8月から横這いで推移した。一方でユーカリパルプ価格が広範囲で安定しており、一部やや弱含みが散見される状況があった他は8月以降一般的にLBKP価格も落ちついている。大本のNBKPメーカー側の強気な値上げ圧力と9月の値上げで全般的に$950/tへとの発表にも、販売の現場では販売者側が期待を下回る小幅値上げでも、或いは前月と同値でも構わないといった焦りを見せたことから、市場は月末に至るまでむしろ冷静な雰囲気を保った。
10月2日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ