今年7月14日以降にトルコ共和国が科した米国からの輸入未晒クラフトライナーへのAD課税によって、米国ライナー・メーカーは輸出先をトルコ以外の市場へ振り向けざるを得なくなっている。米国にとって輸出量第4位を占めるトルコは、米国からの米坪175g以下の輸入未晒クラフトライナーに対し平均でCIF価格の19.96%のAD課税を上乗せしている。因みに、International Paper社向けには9.43%を適用、またRockTenn(WestRock社)向けには15.06%を適用している。トルコ政府当局は、約1年前にAD調査に乗り出していた。この結果、7月米国のトルコ向けクラフトライナー輸出量は前年同月比52.3%激減し、約1万6千6百トンとなった。また、1月~7月の累計でも前年同期比12.0%減の15万7千トンまで落ち込んだ。
9月25日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ