ロシア政府が再生用の古紙輸出を一定期間、強制的に止める措置を発令したことが分かった。この措置は昨年12月18日から4月18日までの4ヶ月間を禁止期間と設定しており、ロシア国内で調達が難しくなっている再生用古紙の供給力向上と古紙回収率の上昇を目指したもの。ロシア再生連盟は、約1年間の輸出禁止を働きかけてきたが、政府当局とは更に少なくとも4ヶ月ないし6ヶ月の期間延長を求め、協議を開始する意向である。今回の禁止措置によって、同国古紙輸出の70%以上を占める仕向国であるウクライナの製紙業界が大きな打撃を受けることとなろう。2014年、ロシア国内での古紙需要は合計317万トンに対して、国内での古紙発生量は350万トンに過ぎず、2015年は325万トンの需要に対し、発生量は10%減少して320万トンと推測されている。
1月7日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ