タイを本拠とする紙パルプ・メーカーDouble A社がフランスで運営する同社Alizay工場でのパルプ生産の再開計画に見通しが立っていないことが分かった。同工場のパルプ・ラインはオフィス紙年産30万トンの製紙ラインに隣接しているもの。同社は2014年7月に独自ブランドである80gの紙Evolveの生産を再開したが、昨年7月にはフランス当局は同工場でのパルプ生産再開に対し承認を与えたとしている。その時点で、現地当局は同社が今年5月中旬までに生産を再開することを目指し約1千万ユーロを投資するものとしていたが、この計画が頓挫している模様。Double A社本社では未だ投資計画が正式に承認されておらず、仮に即座に承認がおりたとしても、必要な手順を踏みパルプ生産再開に漕ぎ着けるには、あと12ヶ月から18ヶ月はかかるであろうとみられている。
2月17日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ