2015年、スペインの製紙業界は合計で古紙520万トンを再生利用し、この数字は2014年の合計より2.5%上向く結果となった。原料として使用した古紙のうちの70%が国内から調達したもので、それ以外が近隣諸国から輸入したものであった。産業協会Aspapelによれば、スペイン国内で紙・板紙の回収率は2015年合計で前年比2.9%伸び、約460万トンに到達したとしている。再生用に回収された紙・板紙は2014年にその目標数量を設定し、2008年以来の500万トン近い数値に達しつつある。また、再生用紙・板紙の回収は根強く2回目の不景気に耐えたとしている。現在、スペインの人口一人当たりの年間紙消費量は142㎏であるが、この数量すべてが再生用として利用できる訳ではなく、このうち約16%の23㎏は回収ループに戻らず書籍として消費者が手元に置くか、回収に向かない衛生用途である。
5月26日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ