中国通関当局が公表した最新の統計によると、同国4月のパルプ輸入量は、前月22.6%急増の反動で前月比6.2%の減少をみせたことが分かった。3月の輸入量急増の要因は、輸入者が一斉に春節直後の入荷を望んで船積みを調整したことで一気に膨らんだもの。当局によれば、4月のパルプ輸入量は合計で約170万トン、前月は約181万トンであった。3月の急増は、昨年12月にパルプ供給者がトン当たり$10~20の値上げを目論んだことに対抗し、中国側の購入者がNBKPの注文を2月まで意図的に抑えたことが背景にある模様。その結果、パルプ供給者側が値上げの意向を取り下げたことで、3月のNBKP輸入量は同26.0%急増で約70万トン弱となった。一方、前年同月比でみると昨年4月のパルプ輸入量約177万トンから4.3%減少した。
5月30日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ