中国通関当局が公表した最新の統計によると、中国2月の市販パルプ輸入量は前月から大きく数字を伸ばし、22.7%増の約2百15万トンとなったことが分かった。例年2月は長い春節休暇がある為、稼働日が少ないことから、この様な上昇傾向になることは稀である。通常は、販売・購入両サイドともに2月中に中国の港に入港する船舶手配を避ける傾向にある。しかしながら、昨年の12月に中国工場や輸入業者が、手持ち在庫の不足と需要増による輸入業者の在庫単価上昇を機に、大口の発注を仕掛けることとなった。これらの顧客は、春節期間に港湾物流と内陸輸送が約3週間停止することは承知の上で、到着が休暇と一致したとしても、可能な限り早期に商品を受け取ることを熱望していたとしている。それは、輸入業者が貨物を通関経由で船舶から得る為、労働者や運送業者に経費を余計に払わねばならないことを意味していた。
4月3日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ