2016年、ドイツの段ボール業界は再度前年比でなんとか販売量の増加を成し遂げたことが分かった。業界団体であるVerband der Wellpappen-Industrie(VDW)によると、同団体所属メーカーは段ボール原紙を昨年合計で76億平米を売り上げ、これは前年より1億1千3百万平米多く1.5%数字を伸ばした。同団体の会長によれば、安定した輸出、個人消費と政府支出の増加が2016年成長の背景にある主要因となったとしている。ただし、段ボール製品の需要は上向いたものの、収益はマイナスに転じたとしている。VDWによると、平均収益は昨年1月の平米当たり52.9ユーロセント から12月には51.5 ユーロセントに低下したとしており、2010年以降では最低の数値となったとしている。この分野で最も重要な原材料であるコンテナーボードの価格が平均3.8%下落した為、同国段ボール業界のコスト状況は昨年やや緩和した。しかし、これは短期的な現象であることが判明、2017年の初めにはコンテナーボード価格が大幅に上昇した。
4月13日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ