台湾を本拠とする正隆股份有限公司(Cheng Loong社)が、中国上海の浦東に位置する同社の再生コンテナーボード工場での生産を今年末にも永久に差し止めることを決定したことが分かった。同社の中国子会社であるShanghai Chung Loong Paper社によって運営されていた同工場は、上海市より熱電併給プラントの熱ボイラー改修を要求されていたことから、この決定に至ったとしている。同工場は、今年中に現在使用している石炭からよりクリーンな燃料へ転換することを義務付けられていたもの。台湾最大の再生コンテナーボード・メーカーである正隆社は、同システムの高性能化に掛かる費用が膨大であるとの試算から、同工場での段ボール素材製品の生産はもはや利益性を望めないと判断した模様。なお、転売を目論んでいる設備には、クラフトライナー、テストライナーなど生産用の年産45万トンのライン1機が含まれている。
5月31日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ