チリを本拠とするArauco社経営陣一行が、6月21日ブラジルのEldorado社Tres Lagoas晒ユーカリパルプ工場を訪問、買収に向けて同工場の資産に対し140億レアル(約42億米ドル)を提示した模様であることが分かった。現地メディアの報道によれば、同日Eldorado社経営陣はArauco社経営陣の工場見学に同道・案内し、その日は構内にチリ国旗が掲げられたとしている。それに先立って、6月16日にはArauco社とEldorado社親会社のJ&F社は、ユーカリパルプ年産170万トンの生産能力を有する同工場売却交渉に関する秘密保持契約を取り交わしたとしている。ブラジルのパルプ業界関係者がPPIラテンアメリカに語ったところによれば、同工場の資産への見積もりとして140億レアルは過大であるとしているが、Mato Grosso do Sul州に位置する24万ヘクタールのユーカリ栽培地が資産に盛り込まれているかどうかは不明としている。
6月27日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレードブログ