アジアの巨大パルプ・メーカーであるインドネシアのAsia Pacific Resources International社(APRIL社)は、新しい泥炭地保全規制に反したとして、同国スマトラ島リアウ州の子会社Riau Pulp and Paper社(RAPP社)の林業活動を一時的に停止措置としたことが分かった。RAPP社は、APRIL社の旗艦工場であるKerinci紙パルプ工場を運営しているが、同工場は3機のパルプ・ラインを所有、生産能力の合計は年産280万トン、今回の事態で大きな被害を受けることになるであろう。この動きは、RAPP社の長期林業作業計画が10月16日にインドネシア環境森林省によって無効とされたときに起こっており、政府はRAPP社宛に利権取り消し状を発行したとしている。問題となっている利権の約半分がアカシアとユーカリの栽培地として開発されたもの。生産停止により、今年パルプ約10万トンが逸失生産量となる見込み。
10月23日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレードブログ