日本製紙連合会が集計した7月の紙・板紙国内出荷は前年同月比+0.6%の223.9万t(速報値)。伸びとしては低調だが、8ヵ月連続のプラスとなった。うち、紙は▲0.3%の129.2万t、板紙は+1.8%の94.7万t。紙は5月に続き今年に入って2回目のマイナスである。板紙は伸び率が鈍化しているものの、9ヵ月連続のプラス。前々年同月比を見ると紙・板紙▲13.1%、紙▲15.6%、板紙▲9.6%で、回復のテンポはダウンしている。
紙・板紙の7月末在庫は前月比▲2.3万tの187.2万t。うち、紙は▲1.2万tの129.6万t、板紙は▲1.1万tの57.6万tだった。紙は2ヵ月連続、板紙は4ヵ月ぶりの減少である。
主要品種別の概況は次の通り。
〔印刷・情報用紙〕国内出荷は前年同月比▲1.5%の71.9万t。塗工紙を中心に4ヵ月連続のマイナスで、前々年同月比では▲22.2%と落ち込んでいる。
〔板紙・包装用紙〕国内出荷は包装用紙が+7.2%の7.2万t、段ボール原紙が+2.0%の75.4万t、白板紙が+0.2%の12.4万t。回復基調を維持しているものの勢いは弱まっており、伸び率は3月をピークに縮小傾向にある。前々年同月比では包装用紙▲10.6%、段ボール原紙▲9.2%、白板紙▲8.9%と依然マイナスが続いている。
輸出が急増、輸入は減少
一方、日本紙類輸出組合/輸入組合がまとめた7月の紙・板紙貿易は、輸出が大幅増、輸入が減少という対照的な結果となった。
〔輸出〕紙・板紙合計で前年同月比+44.5%の13.5万tと、10ヵ月連続のプラス。うち9割以上を占める紙は+45.0%の12.4万tで、主力の上級印刷用紙が+27.2%の1.3万t、上質コート紙が+72.8%の4.0万t、中質コート紙が+80.6%の3.9万tと、いずれも高水準だった。板紙も、絶対量が少ないとはいえ+38.0%の1.0万tと高伸長。仕向先では中国、オーストラリア、韓国、マレーシア、米国、タイの上位6ヵ国で紙・板紙合計の63.9%を占めている。
このほか、古紙の輸出は前年同月比▲20.5%の29.8万tと6ヵ月連続のマイナス。ただし金額ベースでは+1.4%の50億9,700万円と増えており、平均kg単価は前年同月の13.4円から17.1円に上昇している。
〔輸入〕紙・板紙合計で▲10.3%の16.0万tと前年同月を下回った。うち紙は▲12.0%の12.5万t。主力のPPC用紙が▲7.0%の3.8万tと3ヵ月連続で減少し、対内需比率を前年同月比▲1.1ポイント(pt)の8.8%まで低下させたほか、上質コート紙が▲16.0%の2.5万t、中質コート紙が▲15.5%の3.7万tと、いずれも大幅なマイナスだった。塗工紙合計では▲15.7%の6.2万tにとどまり、対内需比率は前年同月比▲1.9ptの13.3%となった。一方、板紙は▲3.5%の3.4万tと9ヵ月ぶりに前年実績を下回っている。
一方、日本紙類輸出組合/輸入組合がまとめた7月の紙・板紙貿易は、輸出が大幅増、輸入が減少という対照的な結果となった。
〔輸出〕紙・板紙合計で前年同月比+44.5%の13.5万tと、10ヵ月連続のプラス。うち9割以上を占める紙は+45.0%の12.4万tで、主力の上級印刷用紙が+27.2%の1.3万t、上質コート紙が+72.8%の4.0万t、中質コート紙が+80.6%の3.9万tと、いずれも高水準だった。板紙も、絶対量が少ないとはいえ+38.0%の1.0万tと高伸長。仕向先では中国、オーストラリア、韓国、マレーシア、米国、タイの上位6ヵ国で紙・板紙合計の63.9%を占めている。
このほか、古紙の輸出は前年同月比▲20.5%の29.8万tと6ヵ月連続のマイナス。ただし金額ベースでは+1.4%の50億9,700万円と増えており、平均kg単価は前年同月の13.4円から17.1円に上昇している。
〔輸入〕紙・板紙合計で▲10.3%の16.0万tと前年同月を下回った。うち紙は▲12.0%の12.5万t。主力のPPC用紙が▲7.0%の3.8万tと3ヵ月連続で減少し、対内需比率を前年同月比▲1.1ポイント(pt)の8.8%まで低下させたほか、上質コート紙が▲16.0%の2.5万t、中質コート紙が▲15.5%の3.7万tと、いずれも大幅なマイナスだった。塗工紙合計では▲15.7%の6.2万tにとどまり、対内需比率は前年同月比▲1.9ptの13.3%となった。一方、板紙は▲3.5%の3.4万tと9ヵ月ぶりに前年実績を下回っている。
株式会社 紙業タイムス社 「Future 9/20号」より