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紙の業界ニュース

2019/02/27

決 算

=紙パの第3四半期=
 紙パ関連各社の2019年3月期第3四半期(2018年4月~12月)決算の発表が始まった。今号より順不同で紹介していく。以下、数値は連結ベース、単位100万円、( )内は対前年同期増減率、〈 〉内は前年同期の実績値。
【製紙会社】
●王子ホールディングス
〔第3四半期〕
 売上高 1,170,673(+6.1%)
 営業益 83,155 (+70.7%)
 経常益 78,126 (+68.1%)
 当期益 38,842 (+30.6%)
〔通期予想〕
 売上高 1,550,000 (+4.3%)
 営業益 110,000 (+55.4%)
 経常益   100,000 (+51.6%)
 当期益   50,000 (+38.0%)
 海外事業の拡大やパルプ価格上昇、国内事業の価格修正効果により増収となった。グループの海外売上高比率は前年同期を2.1ポイント上回る32.1%となり、着実に進捗している。営業利益は内外ともに増益で、国内は原燃料価格の高騰があったものの価格修正やコストダウンが増益に寄与、また海外事業は事業規模拡大やパルプ販売価格上昇により前年同期比+96.1%。当期益は、豪雨や台風、北海道胆振東部地震による災害損失32億円が発生したことや、固定資産売却益の減少により、営業・経常益に比べて増益率が小さくなっている。
○生活産業資材…売上高は前年同期比+5.6%、営業利益は価格修正効果により+396.7%。段原紙、段ボール、白板紙の販売量は増加。包装用紙は豪雨による工場操業停止により国内販売量が減少したが、輸出はほぼ前年並み。紙おむつ、家庭紙の販売量は増加。海外事業は、段原紙が増収、段ボールも堅調で、紙おむつ販売量も増加。
○機能材…売上高は前年同期比+3.1%、営業利益は原燃料価格高騰により同△1.5%。国内販売量は特殊紙が北海道胆振東部地震による工場操業停止で減少、感熱紙と粘着製品は増加。海外事業は、グループ入りしたマレーシアの会社が業績拡大に寄与したほか、感熱紙が全地域で好調。
○資源環境ビジネス…パルプ価格上昇により売上高は前年同期比+13.7%、営業利益は同+96.3%。
○印刷情報メディア…売上高は前年同期比+0.2%、営業損益は原燃料価格高騰などにより43億円減益の△52億円。新聞用紙の販売量は減少、印刷・情報用紙は、販売量は前年並みだったが市況軟化で減収。海外は江蘇王子製紙が増収。
●日本製紙
〔第3四半期〕
 売上高 801,738 (+2.4%)
 営業益   11,353 (△2.1%)
 経常益   14,466 (+7.6%)
 当期益 △38,923 〈7,686〉
〔通期予想〕
 売上高 1,080,000 (+3.2%)
 営業益 18,000 (+2.2%)
 経常益 21,000 (+12.6%)
 当期益 △40,000 〈7,847〉
 当期益の赤字は、生産体制再編成費用、減損損失、環境対策引当金繰入額などを特別損失に計上したため。
○紙・板紙事業…売上高は前年同期比+0.1%、営業損益は△9,534百万円。洋紙は総じて国内販売が低調で前年同期を下回った。板紙は、国内販売量は前年同期を下回ったものの、アジア向けを中心に輸出が好調で総販売量は増加。
○生活関連事業…売上高は前年同期比+4.0%、営業利益は同△18.1%。家庭紙は、ヘルスケア製品やホテル向け業務用製品などが堅調で、販売量は増加。液体用紙容器も口栓付紙容器の拡販や野菜飲料向け紙容器の増販により販売量が増加。化成品は、自動車用途向け機能性コーティング樹脂やリチウムイオン電池用途向け機能性セルロース(CMC)の販売量が増加したが、機能性フィルムの国内販売量は減少。
○エネルギー事業…売上高は前年同期比+126.2%、営業利益は同+135.1%。日本製紙石巻エネルギーセンターのバイオマス混焼発電設備の営業運転開始が収益に寄与。
○木材・建材・土木建設関連事業…売上高は前年同期比△5.0%、営業利益は同+19.0%。
 通期予想は、昨年11月に発表した前回予想を利益の全段階で下方修正した。売上高は据え置き。修正額(単位:100万円)は、営業益△2,000、経常益△2,000、当期益△32,000。3Qまでの業績動向を踏まえて修正したほか、当期益は、先頃公表したPCB廃棄物の処理費用として137億円を計上したことに加え、新聞用紙事業の固定資産に減損の兆候が認められたことから回収可能性を検討した結果、減損損失として126億円を計上した。
●大王製紙
〔第3四半期〕
 売上高 397,047 (+1.1%)
 営業益 7,359 (+16.7%)
 経常益 5,852 (△33.0%)
 当期益   2,860 (△40.7%)
〔通期予想〕
 売上高 540,000 (+1.6%)
 営業益 10,000 (△9.6%)
 経常益 7,000 (△45.2%)
 当期益 3,500 (△11.9%)
○紙・板紙…売上高は前年同期比+1.7%、セグメント損益は黒字転換(△1,037百万円→4,670百万円)。洋紙は販売量・金額ともに前年同期割れ。板紙・段ボールは、加工食品分野の需要増があったものの、台風、地震などの災害の影響で販売量は前年同期並み、販売金額は価格修正効果などにより増加。セグメント利益は、価格修正とコストダウンにより黒字転換。
○ホーム&パーソナルケア…売上高は前年同期比△0.8%、セグメント利益は同△50.6%。国内事業は、ティシュ、トイレットペーパーなどの高付加価値品の好調により販売量・金額ともに増加。ベビー用紙おむつは少子化の影響で販売量・金額ともに減少。大人用紙おむつは、市販ルートでは差別化商品などの販売が拡大し、業務ルートでは新規配荷が進んだ。海外事業は、韓国やインドネシアで販売が減少したが、中国やタイおよびタイ周辺国の販売は伸長。セグメント利益は、海外事業の増販効果があったものの、国内事業でのパルプ価格高騰や物流費増加により減益。
○その他…売上高は前年同期比+9.5%、セグメント損益は△216百万円。
 通期予想は、昨年5月に公表した前回予想を下方修正した。修正額(単位:100万円)は、売上高△10,000、営業益△8,000、経常益△8,000、当期益△6,500。売上高は、ベビー用紙おむつの販売計画未達に伴い下方修正。利益面は、原燃料価格の高騰および物流コストの上昇に加え、三島工場での火災発生により操業停止があったことなどから下方修正した。
●三菱製紙
〔第3四半期〕
 売上高 152,536 (+1.3%)
 営業益 △1,268 〈863〉
 経常益 △1,657 〈811〉
 当期益 △2,949 〈△287〉
〔通期予想〕
 売上高 202,000 (+0.3%)
 営業益   0 〈1,790〉
 経常益 △1,000 〈652〉
 当期益   0 〈3,198〉
○紙・パルプ事業…売上高は前年同期比+3.2%、営業損益は△2,343百万円。国内販売は、情報用紙は堅調だったが印刷用紙の販売量は減少、輸出は印刷用紙が数量を伸ばしたが、国内の落ち込みをカバーするには至らず。欧州子会社は、感圧紙の販売量が減少したものの、価格修正などによる単価の上昇や為替の影響により販売金額は増加。市販パルプは販売量・金額ともに大幅増。損益は、原燃料価格の上昇に加えて、洋紙の内需減と市況低迷が減益要因となった。
○イメージング事業…売上高は前年同期比△4.9%、営業利益は同+58.6%。インクジェット用紙の新興国需要が拡大したが、既存製品の需要減退の影響が大きく販売金額は減少。利益は、生産性向上や経費節減に努め増益となった。
○機能材事業…売上高は前年同期比+0.8%、営業利益は原燃料価格上昇などにより同△52.5%。機能材料の販売金額はほぼ前年同期並み、化学紙の販売金額は増加した。
○倉庫・運輸事業…売上高は前年同期比△2.1%、営業利益は同△25.8%。
○その他…売上高は前年同期比△26.6%、営業利益は同△49.0%。
●巴川製紙所
〔第3四半期〕
 売上高 24,951 (△5.4%)
 営業益 397 (△64.6%)
 経常益 410 (△62.0%)
 当期益 △116 〈685〉
〔通期予想〕
 売上高 34,000 (△1.9%)
 営業益   650 (△44.3%)
 経常益   650 (△41.0%)
 当期益   150 (△63.7%)
 機能紙事業は既存製品の拡販や新製品の貢献があり増収、電子材料事業も既存製品の販売減を新製品で補い若干の減収にとどまったが、トナー事業は好調だった前年同期と比べて大きく減収となり、グループ全体の売上高も減少。なお、前年同期の中国事業決算期統一影響を除く実質的な減収は△2.4%。利益面は、減収に加えて設備・人材育成などへの投資や上期から続く原燃料高などが影響し大幅減益。また当期益は、税金費用の増加などもあり赤字となった。
 主なセグメントの業績(前年同期比)は、プラスチック材料加工事業が売上高△10.6%、セグメント利益△27.1%、製紙・塗工紙関連事業は売上高が+4.5%で、セグメント損益は原燃料費の高騰などにより△479百万円。
 通期予想は、昨年5月に発表した前回予想を下方修正した。修正額(単位:100万円)は、売上高△1,000、営業益△350、経常益△300、当期益△150。回復が見込まれていた半導体市況やトナー市場の需給調整が、米中貿易摩擦激化などによって回復が遅れて3Qの業績に影響した。4Qは大幅な改善が見込まれるものの、3Qまでの劣勢を挽回するには至らない見通し。
【紙加工】
●レンゴー
〔第3四半期〕
 売上高 495,577 (+8.9%)
 営業益 20,971 (+51.7%)
 経常益 23,012 (+47.5%)
 当期益 14,860 (+59.1%)
〔通期予想〕
 売上高 662,000 (+9.3%)
 営業益 23,000 (+34.6%)
 経常益 25,000 (+7.9%)
 当期益 15,000 (△9.8%)
○板紙・紙加工関連事業…売上高は前年同期比+8.8%、営業利益は同+128.8%。燃料価格の上昇などコスト増はあったものの、連結子会社の増加や製品価格の改定などにより増収増益。
○軟包装関連事業…売上高はコンビニ向けの需要が増加し前年同期比+8.0%、営業利益は原料価格の上昇などにより同△44.8%。
○重包装関連事業…売上高は前年同期比+5.6%、営業利益は同△10.5%。樹脂製品の販売量は増加したものの、原料価格の上昇などにより増収減益。
○海外関連事業…売上高は前年同期比+16.6%、営業利益は同+45.7%。連結子会社の増加に加え、段ボール事業や重量物包装事業が堅調で増収増益。
○その他の事業…売上高は前年同期比+0.1%、営業利益は同+29.4%。運送事業が採算改善した。
●リンテック
〔第3四半期〕
 売上高 189,134 (+1.4%)
 営業益 14,646 (△7.4%)
 経常益 14,605 (△5.3%)
 当期益 10,175 (+1.1%)
〔通期予想〕
 売上高 250,000 (+0.4%)
 営業益 18,000 (△10.4%)
 経常益 17,800 (△3.2%)
 当期益 13,000 (+15.5%)
 販売量の増加や米国子会社の収益改善はあったものの、原燃料価格の上昇や固定費増加をカバーするには至らず、営業・経常益は減益。当期益は、前年同期に米国子会社で事業構造改善引当金繰入額として約9.7億円を計上したことなどによりプラスとなっている。
○印刷材・産業工材関連…売上高は前年同期比+0.6%、営業利益は米国子会社の収益改善などもあり同+37.9%。部門別の売上高は、印刷・情報材事業部門が同△1.3%、産業工材事業部門は同+5.6%。
○電子・光学関連…売上高は前年同期比+3.4%、営業利益は同△3.2%。部門別の売上高は、半導体関連製品などのアドバンストマテリアルズ事業部門が同+4.0%、液晶ディスプレイ関連などのオプティカル材事業部門は同+2.5%。
○洋紙・加工材関連…売上高は前年同期比△0.7%、営業利益は原燃料価格上昇により同△43.3%。洋紙事業部門はカラー封筒用紙は前年同期並みだったものの、耐油耐水紙などが堅調で売上高は同+1.0%。加工材事業部門は光学関連製品用剥離フィルムや炭素繊維複合材料用工程紙は順調だったものの、一般粘着製品用、電子材料用剥離紙が低調で売上高は同△2.0%。
 通期予想は、4Qで電子・光学関連製品の需要低迷が予想されることなどから、昨年11月公表の前回予想を下方修正した。修正額(単位:100万円)は売上高△2,000、営業益△2,000、経常益△2,000、当期益△1,500。
●トーモク
〔第3四半期〕
 売上高 123,374 (+6.5%)
 営業益 2,994 (△23.0%)
 経常益 3,353 (△19.4%)
 当期益 1,991 (△21.2%)
〔通期予想〕
 売上高 171,000 (+5.9%)
 営業益 6,000 (+2.1%)
 経常益 6,500 (+8.8%)
 当期益 4,500 (+16.3%)
○段ボール…売上高は前年同期比+8.8%、製品価格の改定交渉もあり増収となった。生産量も前年同期比プラスで、全国の伸び率を上回った。営業利益は段原紙価格の上昇などにより同△21.7%。
○住宅…売上高は前年同期比△2.9%。営業損益は、上半期はコストが先行するという住宅事業の特性もあり△1,508百万円。
○運輸倉庫…好天の影響で飲料関係の荷動きが拡大し、また前期6月に開設した物流センターなどの効果や日用品配送センターの取扱量増などにより、売上高は前年同期比+9.1%、営業利益は同+16.4%。
 通期予想は、昨年5月に公表した前回予想を修正した。修正額(単位:100万円)は、売上高+1,000、営業益△2,000、経常益△1,800、当期益△500。段ボール事業で原材料の原紙の大幅な値上りや物流費の上昇があったため、利益が当初予想を下回る見込み。
 
株式会社 紙業タイムス社 「Future2/25号」より
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