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紙の業界ニュース

2019/04/10

=紙の博物館=企画展「白石の和紙~名産紙布・紙衣を中心に~」

 紙の博物館(東京・王子)は3月16日~6月9日の会期で、企画展「白石の和紙~名産紙布・紙衣を中心に~」を開催中。
 宮城県白石市周辺は江戸時代から和紙の産地として知られ、白石和紙は白石城主・片倉家による奨励・保護のもと、「白石三白」(和紙・温麺・葛)の一つとして発達した。地元の虎斑楮を用いて漉かれた紙は、強度と耐久性に優れ、紙布や紙衣(紙子)にも加工されて名産品となった。しかし明治期以降、洋紙の普及に伴い白石和紙は衰退し、昭和初期にはほとんど廃れてしまった。そうした中、紙布を復興させるため、片倉家15代当主の片倉信光を所長として1940年に「奥州白石郷土工芸研究所」が設立。研究所では地元の呉服問屋だった佐藤忠太郎が中心となって紙布織を復活させた。一方、研究所の一員で代々紙漉き農家であった遠藤忠雄は伝統的な和紙づくりを再興。また、佐藤の長男の妻である和子は紙布織を担当した。その後、紙衣に用いる拓本染め技法の創作など、研究所関係者が一丸となって、白石和紙の復興に尽力した。 
 白石の紙漉きは、遠藤忠雄亡き後は妻・まし子によって守られてきたが2015年に製造を辞め、現在はその指導を受けた地元の有志により、白石和紙が受け継がれている。また拓本染めによる紙子は、佐藤紙子工房と吉見紙子工房の2軒が生産を続けている。
 企画展では、江戸時代に発展した白石の紙・紙製品を紹介するとともに、一度は衰退した伝統を復興させ今につなげた奥州白石郷土工芸研究所の活動も紹介する。展示構成は、①白石和紙の歴史と製法、②白石紙衣、③白石紙布、④白石和紙の復興(奥州白石郷土工芸研究所の設立と活動)。また、関連イベントとしてトークショーも開催する。
■トークショー「白石紙布の復興と奥州白石郷土工芸研究所」
▽日時:5月18日(土)11:00~12:20▽講師:佐藤和子(元奥州白石郷土工芸研究所員紙布担当)、池田明美(紙布作家/日本工芸会会員・NHK学園あきる野校講師)▽定員:先着50名(10:45から1階講堂で受付)▽無料(入館料別)
【紙の博物館】▽東京都北区王子1-1-3(飛鳥山公園内)▽開館:10:00~17:00 (入館は閉館の30分前まで)▽月曜休館(4/1、4/29、5/6は開館)。4/30、5/1、5/7休館▽入館料:大人300円、小中高100円(団体割引あり)
 
株式会社 紙業タイムス社 「Future4/8号」より
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