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紙の業界ニュース

2022/11/15

=日本製紙=倉吉閉鎖型採種園を開設苗生産事業を拡大

 日本製紙はこのほど、鳥取県にスギ・ヒノキ特定母樹の「倉吉閉鎖型採種園」を開設した。CO2吸収能力が高く成長に優れ、花粉量が少ないなどの特徴を持つ、エリートツリーの苗生産事業を拡大させる。
 日本製紙は今年1月までに、林業種苗法に基づくスギ種苗配布区域(国内7区域)のうち、三区(静岡県)、四区(鳥取県、広島県北部)、五区(広島県南部)、六区(大分県)の4県で、間伐等特措法に基づくスギ・ヒノキのエリートツリー等の増殖に係る「特定増殖事業計画」を申請し、「特定増殖事業者」としての認定を受けている。その後、エリートツリー等の苗生産に必要な種子や穂木を生産するため、採種園・採穂園の造成に取り組んできたが、このほど、鳥取県および鳥取県山林樹苗協同組合の協力により、本州で日本製紙初の特定母樹採種園を開設することとなったもの。
 同採種園は、外来花粉の侵入を防ぎ特定母樹同士を確実に交配をさせるため、温室タイプの閉鎖型を採用。2023年2月から人工交配を開始し、種子の初収穫は同年10月を見込んでいる。得られた種子を利用して24年から苗木生産を開始し、同年秋以降の苗木出荷を目指す。造成した2棟の閉鎖型採種園から、最終的には年間で苗木10万本分の種子生産を行う計画で、施設拡大も検討していく。
 日本製紙は、今後も地元の山林種苗協同組合員や新規生産者との協業体制構築を最優先に取り組んでいく考えで、今回の採種園の竣工を皮切りに静岡県、広島県でも11月までに採種園を、大分県では23年3月までに採穂園を順次開設していく予定。また、林野庁が掲げる林業用苗に占めるエリートツリー等の割合を30年までに3割、50年までに9割以上を目指す方向性に沿い、社有林のエリートツリー化も目指す。
【施設の概要】▽名称:日本製紙倉吉閉鎖型採種園▽所在地:倉吉市大谷茶屋(県有地を借地)▽仕様:温室2棟(間口7.2m×奥行23m×高さ5m×2棟)▽規模:苗木10万本分の種子を毎年生産(順次温室を増設し、生産量を拡大予定)▽特徴:人工交配の時期は温室を閉め切り、開花促進と外来花粉の防除により特定母樹同士を確実に交配。また、根圏制御栽培法で母樹を管理するため、早期採種・安定生産を見込む

紙容器リサイクル設備富士工場で稼働開始
 日本製紙は、富士工場内に紙コップや紙パックなどの食品・飲料用紙容器リサイクル設備を設置、10月28日から稼働を開始した。これにより、使用済紙容器のリサイクルを加速させる。
 リサイクルに不適とされる使用済紙容器は、その大半が一般ごみとして焼却されるが、昨今は紙容器のリサイクルニーズも高まっている。新設備は高品質・高白色のパルプを生産できるため、この特性を活かし、同社では紙・板紙・家庭紙など幅広い分野で製紙原料としての利用を目指す。
 また、使用済紙容器の回収スキーム構築に当たっては、回収拠点や洗浄拠点の確保などが不可欠なことから、リサイクルチェーンを構築するパートナーとの協働が重要となる。日本製紙は、これまでもさまざまなパートナーと協働して回収実験に取り組んできた実績を活かし、「こうした活動をより一層活発に推進していく」考え。
 

株式会社 紙業タイムス社 「Future11/14号」より

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