紙の博物館(東京・王子)は3月16日(土)~5月12日(日)の会期で、企画展「藩札から近代紙幣へ渋沢栄一、新壱万円札の顔となる!」を開催中。
今年7月3日、20年ぶりに新しい「日本銀行券」が発行される。その新紙幣の壱万円札の肖像には、渋沢栄一が採用された。渋沢栄一は、日本の近代経済社会の基礎を築いたことで知られるが、一橋領の藩札の発行や、新貨条例・国立銀行条例などの制度づくり、洋紙製造会社の立上げなど、紙幣の発行や流通においても重要な役割を果たした。
企画展では、紙幣が日本で本格的に使用されるようになった、江戸時代のいわゆる藩札と、現在に通じる円を単位とした近代紙幣について、渋沢栄一との関わりも交えて紹介する。また会期中は、「浮世絵手摺り実演会」(5月6日)、「浮世絵手摺り体験会」(5月6日/要事前申込)、「紙すき教室」(毎土日、5月3日)などのイベントも開催される。写真は、紙の博物館所蔵の「国立銀行紙幣(新券)1円」(上)と「国立銀行紙幣(旧券)10円」(下)。
【企画展の展示構成】
①紙幣の登場と藩札 ②円の誕生と近代紙幣 ③紙幣こぼれ話 ④渋沢栄一、新壱万円札の顔となる!
【紙の博物館】▽東京都北区王子1-1-3(飛鳥山公園内)▽https://papermuseum.jp/▽開館時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)▽会期中の休館日:月曜(祝日開館)、4/30(火)、5/7(火)▽入館料:一般400円、小中高200円(障がい者無料、介助者半額)
株式会社 紙業タイムス社 「Future5/6号」より