=2024年5月期第3四半期=
岡山製紙と小津産業は、2024年5月期第3四半期決算(23年6月~24年2月)を発表した。以下、単位100万円、%表記は対前年同期比。
■岡山製紙(非連結)
〔第3四半期〕
売上高 8,579 (+7.1%)
営業益 1,430 (+284.6%)
経常益 1,517 (+243.2%)
当期益 1,052 (+244.0%)
〔通期予想〕
売上高 11,000 (+1.2%)
営業益 1,500 (+144.4%)
経常益 1,580 (+128.0%)
当期益 1,106 (+123.5%)
物価上昇に伴う消費抑制の影響で板紙の販売量は減少したが、価格改定の効果もあり、増収となった。また利益も、原料古紙や主燃料LNGの価格は高水準だが、価格改定効果で増益となった。
○板紙事業…売上高+8.5%、セグメント利益+257.7%。販売量は△3.5%と減少したが、価格改定により増収増益。
○美粧段ボール事業…売上高△3.1%、セグメント利益3百万円(前年同期比+29百万円)。主力の青果物向けは堅調だったものの、価格改定に伴うシェア移動により減収。利益は価格改定効果で増益。
通期予想は、2023年12月公表の業績予想から変更なし。
■小津産業
〔第3四半期〕
売上高 7,683 (△3.6%)
営業益 480 (+9.4%)
経常益 610 (+10.0%)
当期益 470 (+26.9%)
〔通期予想〕
売上高 10,000 (△3.6%)
営業益 530 (+15.5%)
経常益 670 (+13.6%)
当期益 520 (+35.4%)
○不織布事業…売上高△3.6%、セグメント利益+12.3%。エレクトロニクス分野は、中国の工場稼働率低下や通信機器関連の需要低迷はあったが、自動車関連需要の復調などにより売上高、利益ともに横ばい。メディカル分野は感染対策用の消耗品類の需要が減少し、減収減益。コスメティック分野は、国内販売は比較的堅調も東アジア向けが低調だったため減収減益。除染関連は国内電力会社などへの営業継続により採用実績があった。グループ各社の状況は、小津(上海)貿易有限公司は減収減益、ウエットティシュのディプロは売上高横ばいで利益は増加、アグリ分野の日本プラントシーダーは、売上高は微減、利益は減少。
○その他の事業(除菌関連、不動産賃貸)…売上高△4.5%、セグメント利益△22.7%。
通期予想は2023年7月公表の業績予想を修正した。修正額(単位100万円)は、営業益+60、経常益+120、当期益+140。除染関連分野で販売実績を計上できたこと、子会社ディプロの利益が増加したことに加え、受取配当金の増加や為替差益の発生もあり、各段階利益が前回予想値を上回る見通しとなった。
株式会社 紙業タイムス社 「Future5/20号」より