2024年春の褒章で、全国製紙原料商工組合連合会副理事長、中部製紙原料商工組合理事長で石川マテリアル社長の石川喜一朗氏(63歳)が藍綬褒章を受章した(写真)。
石川氏は1961(昭和36)年2月15日生、愛知県名古屋市出身。中京大学商学部経営学科卒業後、丸紅紙業(現 丸紅フォレストリンクス)入社、88年に石川商店(現 石川マテリアル)入社、91年取締役本店営業所長、93年専務取締役、01年代表取締役社長に就任。
社業に精励する傍ら早くから製紙原料業界の近代化に注力、中部原料商組や愛知県古紙協同組合の理事長、古紙再生促進センターの理事として、常日頃より市民や自治体と忌憚のない対話を重ねつつ、開かれた業界活動を推進、環境負荷の少ないリサイクル社会の実現を目指してきた。
製紙原料業界の全国団体、全原連は古紙リサイクルを通じて地球環境の保全に貢献している。持続可能な社会の実現に向けた国連の目標であるSDGsは、全原連が永年にわたり呼びかけ実践してきた取組みそのものでり、今後も石川氏を中心とした業界のリーダーシップ発揮が求められる。
さらに氏は近年、SDGs目標の7(エネルギーをみんなに そしてクリーンに)や12(つくる責任 つかう責任)、13(気候変動に具体的な対策を)、15(陸の豊かさも守ろう)にも通底する雑がみの製紙原料化に注力しており、古紙業界のみならず、製紙業界全般に対する貢献度は高い。
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なお紙業関係ではこのほか、元オビサン㈱(山形県)代表取締役社長の小嶋信一氏(82歳)が旭日単光章を受章している。
株式会社 紙業タイムス社 「Future5/27号」より