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紙の業界ニュース

2024/06/04

=王子ホールディングス=ウルグアイに新会社設立4.1万ヘクタールの植林地取得

 王子ホールディングスは、ウルグアイにOji Uruguay Forest Company S.A.S(=OUFC社)を設立し、同国北部のタクアレンボ県およびリベラ県に広がる植林地の取得に向け、米投資会社The Rohatyn Groupと資産譲渡契約を締結した。またOUFC社は、ウルグアイ政府機関から同植林地の所有者となる認可を取得した。植林地取得面積は4.1万haで、植栽樹種はユーカリとマツ。取得金額は2億8,800万㌦。
 王子HDは、2030年度の温室効果ガス排出量を18年度比で70%削減する目標を掲げており、その取組みの一つが国内外での植林地拡大。海外生産林面積を、22年度実績の27.9万haから30年度には40万haまで拡大することを目指している。
 ウルグアイは1980年代後半に林業法を制定して以降植林が盛んになり、植林面積の拡大とともに、製材工場やパルプ工場などの建設が進み、北米やアジア向けの輸出産業が発展している。

木質由来ポリ乳酸の合成
ベンチプラント規模で成功
 王子ホールディングスは、東京・江戸川区の拠点内に新設したポリ乳酸のベンチプラント(規模:500㎏/年)で、世界初となるベンチプラント規模での「木質由来ポリ乳酸」の合成に成功した。
 ポリ乳酸は代表的なバイオマスプラスチックであり、食品用容器・フィルムなどの包装材をはじめ幅広い用途に利用拡大が見込まれている。また、再生可能で非可食の木材を原料とするバイオマスプラスチックの普及は、脱炭素はもちろん世界的に懸念される食糧不足の解消につながるとの期待値も高い。
 王子HDは今後、同設備を活用しながら製造条件を最適化し、並行してサンプルワークを進めて社会実装に向けた取組みを加速させる。また、紙ラミネート用途やフィルム用途など、グループ内での活用を見据えた技術開発も進める。

CNF×天然ゴム複合材
量産試作設備を導入
 王子ホールディングスはこのほど、セルロースナノファイバー(=CNF)×天然ゴムの複合材のマスターバッチ製造設備(生産能力約100t/年)をCNF創造センター内に導入した。同社はかねて、リン酸エステル化CNFと天然ゴムの複合材を開発してサンプル提供を行っていたが、今後はマスターバッチを量産試作し、社会実装に向けた実証試験を加速させる。
 王子HDが開発した複合材は、天然ゴムの特徴である伸びを損なわずに、カーボンブラック配合並みの硬さも持つバイオ素材。同社ではこの特徴を活かし、タイヤ、防振ゴム、ベルト、ホースなどの自動車用ゴム製品のほか、建築用、家庭用、医療用ゴム製品などさまざまな用途への展開を期待している。
 

株式会社 紙業タイムス社 「Future6/3号」より

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