日本製紙連合会が集計した5月の紙・板紙国内出荷は、前年同月比△1.8%の161.1万tで、21ヵ月連続のマイナスとなった。以下、%表記は前年同月比。
国内出荷のうち、紙は△6.6%の73.7万t、板紙は+2.6%の87.4万t。用途別では、グラフィック用紙(新聞用紙+印刷・情報用紙)が△9.9%の49.7万tで28ヵ月連続のマイナスとなり、パッケージング用紙(包装用紙+段ボール原紙+紙器用板紙+雑種紙+その他の板紙)が+2.8%の96.9万tで20ヵ月ぶりのプラスとなった。主要品種は段ボール原紙、白板紙を除きマイナスだった。
紙・板紙のメーカー輸出は+24.3%の15.1万tで2ヵ月連続のプラス。うち、グラフィック用紙は塗工紙を中心に印刷・情報用紙が南アジア、東南アジア、東アジア向けで増加して+49.3%の5.5万t、パッケージング用紙は段ボール原紙を中心に東南アジア向けが増加して+13.3%の9.6万tとなり、いずれも2ヵ月連続のプラス。
紙・板紙の在庫は前月比△4.0万tの191.1万tで2ヵ月ぶりの増加。うち、グラフィック用紙は新聞用紙、塗工紙が増加して同+2.7万tの79.7万tとなり、2ヵ月ぶりの増加。パッケージング用紙は段ボール原紙が増加して同+0.1万tの102.1万tとなり、2ヵ月ぶりの増加。衛生用紙は同+1.1万tの9.3万tとなり3ヵ月ぶりの増加。
〔主要品種の動向〕
*新聞用紙…国内出荷は△10.5%の12.5万t、36ヵ月連続マイナス。
*印刷・情報用紙…国内出荷は△9.8%の37.2万tで21ヵ月連続マイナス。メーカー輸出は+49.3%の5.5万tで2ヵ月連続のプラス。
*包装用紙…国内出荷は△2.3%の4.9万tで18ヵ月連続のマイナス。メーカー輸出は+35.2%の1.3万tで2ヵ月連続のプラス。
*段ボール原紙…国内出荷は+2.8%の71.0万tで3ヵ月ぶりのプラス。メーカー輸出は+12.4%の7.0万tで2ヵ月連続のプラス。
*白板紙…国内出荷は+2.0%の10.9万tで2ヵ月連続のプラス。
*衛生用紙…国内出荷は△0.8%の14.5万tで4ヵ月ぶりのマイナス。
株式会社 紙業タイムス社 「Future7/15号」より