レンゴーでは、「セロファン再原料化技術の開発」が大阪工研協会の第74回工業技術賞を受賞した(写真は授賞式の様子)。今回の受賞は、セロファンを可溶化し、再原料化する新しいリサイクルプロセスの開発に成功したことが評価されたもの。
セロファンは熱可塑性がなく溶解性にも乏しいことから、再原料化が困難だった。そのためセロファン端材の大部分は固形燃料として焼却処分しており、産業廃棄物となることが課題とされていた。レンゴーの開発した技術によりセロファンのリサイクル性が高まり、環境面からみた市場価値のさらなる向上が期待できる。
なお工業技術賞は、大阪工研協会が工業に関する研究発明(工業化に寄与したもの、あるいは将来寄与し得るもの)、ならびに現場技術の進歩改善に功績のあった人を顕彰するため、審査のうえ決定して贈呈されるもの。
株式会社 紙業タイムス社 「Future7/29号」より