日本製紙クレシアはこのほど、東京工場が立地している埼玉県草加市との間で「循環型社会の形成に関する取組みに係る協定」を締結。その取組みの一つとして、今年4月より草加市内5ヵ所の公共施設にティシュ空き箱専用の回収ボックスを設置し、空き箱リサイクルの実証実験を開始した。
ティシュ空き箱は雑紙古紙として、多くの自治体で資源物回収が行われているが、同社で調査したところ、燃えるゴミとして捨てている家庭が44%に上ったという(同社調べ:n=1,339)。
そのような状況を踏まえ、紙のリサイクルを一層推進するために、クレシアの東京工場ならびに日本製紙グループ企業の工場が所在する草加市と協議を重ね、ティシュ空き箱専用の回収ボックス設置に至ったもの。
市民が持ち込んだティシュの空き箱はクレシアが引き取り、日本製紙グループの工場で段ボール原紙の原料などに再利用していく。また回収した空き箱の量に応じ、草加市内の小中学校に東京工場で生産したトイレットロールを支給することにより、より一層のリサイクル推進を図る。
〔回収対象〕ティシュ空き箱(紙であれば、どのメーカー品でも可)。ティシュ取出し口のフィルムを剥がし、箱をつぶして回収カゴに入れる。
〔回収施設〕▽草加市役所本庁舎1 階(高砂)▽草加市環境業務センター(青柳)▽草加市リサイクルセンター(稲荷)▽草加市勤労福祉会館(旭町)▽草加市谷塚文化センター(谷塚仲町)
日本製紙クレシアと草加市は今後、これらの取組みによる共創で紙のリサイクルを促進し、持続可能な社会へ貢献できるよう連携していく。
株式会社 紙業タイムス社 「Future8/5号」より