紙パルプ業界OBらによる親睦団体、紙パルプ倶楽部は7月10日、東京・銀座の紙パルプ会館で第50回目となる講演会を開催した。講演者には、第95代内閣総理大臣で、衆議院議員の野田佳彦・立憲民主党最高顧問を招聘。当日の演題は「政治を正さなければ、日本はよくならない。」で、参加者は約1時間の講演を熱心に聴講した。
野田氏は1957(昭和32)年生まれ、千葉県出身。早稲田大学政治経済学部を卒業後、現在のパナソニック創業者である松下幸之助が開塾した松下政経塾の1期生として入塾。その後、千葉県議(2期)を経て、93年に衆議院議員に初当選。東日本大震災が列島を襲った2011年、内閣総理大臣に首班指名された(在位は482日)。千葉県出身で、昭和30年代年生まれの首相は初と言われた。2020年からは立憲民主党の最高顧問に就任、現在に至る。
講演では、自身の生い立ちなども交えながら、政治家を目指した背景や、政治にお金をかけすぎることへの懸念、2年前に凶弾に倒れた安倍晋三元内閣総理大臣への追悼演説をするに至った経緯、最近行われた東京都知事選挙などにも言及。そのうえで演題である政治改革への想いを熱弁した。
株式会社 紙業タイムス社 「Future8/19号」より