大王製紙は、北越コーポレーションが私有する鉄道コンテナを活用した輸送テストを、「愛媛県四国中央市~新潟県新潟市」の区間で実施した。大王と北越は2024年5月に戦略的業務提携基本契約を締結(詳細は本誌24年3月4日号・6月3日号で掲載)し、「製品物流」「原材料購買」「生産技術」をメインテーマに、具体的な協業の取組みを開始。今回の輸送テストもその一貫となる。
北越コーポレーション新潟工場で生産した製品を、同社が私有する鉄道コンテナを利用して関西圏へ供給しており、これまで関西圏から新潟への帰り便のコンテナ活用について協業先を検討、西日本に工場を有する大王製紙製品の輸送を協議していた。本スキームでは、大王製紙三島工場で生産された製品を北越コーポレーション私有の鉄道コンテナに積み込み、新潟エリアへと輸送する。
両社は環境負荷が少ない鉄道輸送をなお一層活用することで、輸送効率化を推進する考え。
今回のテスト輸送以降、7月23~25日には大王の物流子会社、ダイオーロジスティクス㈱のトラックを活用した、両社の生産拠点間(岐阜県可児市~新潟県新潟市~中部エリア)における製品ラウンド輸送を実施した。
両社は引き続き、製品物流に関する協議を進め、両社物流倉庫の相互活用などの検討を行うとともに、物流の効率化やCO2排出量の削減、物流従事者の働き方改革推進など、提携効果の拡大を目指して継続した取組みを進める。
株式会社 紙業タイムス社 「Future8/26号」より