東京都中小企業振興公社は8月9日、2024年度「第1回SDGs経営セミナー」を開催した。2024年度中小企業SDGs経営推進事業の一環として、SDGs経営に関心のある都内中小企業者に対し、SDGs経営の基本的な内容から実際の取組みを見据えた具現化までを支援することが狙いで行ったもの。
第1部のセミナーでは、「SDGsで変革する!エシカルな視点で築く創業100年への道筋」と題し、㈱山櫻・代取社長の市瀬豊和氏が登壇した。続く第2部では、中小企業におけるSDGsの取組みについて、SDGs経営アドバイザー・安田洋史氏と前出・市瀬氏によるトークセッションが行われた。
市瀬氏は講演で、「SDGs経営の位置づけとして、未来においてもマーケット(顧客や採用)から選ばれる企業であり続けるための先行投資として、SDGsのビジネス実装は自社の存在価値を守るためにも必須。最近はエシカルという言葉が聞かれるようになった。エシカルとは『倫理的な』『道徳的な』という意味だが、言い換えると『正しい、公平』となる。こうしたエシカル、SDGsという切り口は、弊社で新製品や新サービスが生まれるきっかけとなった」とし、セカンドブランドの紙製品『rik skog(リーク スクーグ)』や地球に還る器『STEMN』などを紹介していた。
株式会社 紙業タイムス社 「Future9/9号」より