日本製紙連合会は、7月のパルプ・パルプ材速報と6月の古紙需給統計を発表した。以下、%表記は特に記載がない限り前年同月比。
■パルプ速報(7月)
製紙パルプの生産は+3.3%の61.4万tで2ヵ月連続の増加。このうちBKPは+2.6%の49.7万tで2ヵ月連続の増加、UKPは+6.5%の9.2万tで3ヵ月連続の増加となった。
販売は+5.3%の10.9万tで6ヵ月連続の増加。このうちBKPは+9.5%の8.6万tで6ヵ月連続の増加。UKPは△5.0%の2.1万tで9ヵ月ぶりの減少となった。
在庫は15.5万t、前月比は+6.2%で4ヵ月ぶりの増加、前年同月比は+0.3%で3ヵ月ぶりの増加。このうちBKPは10.9万t、前月比は+7.6%で5ヵ月ぶりの増加、前年同月比は△3.6%で3ヵ月連続の減少。UKPは4.1万t、前月比は+4.1%で2ヵ月連続の増加、前年同月比は+13.0%で2ヵ月連続の増加。
■パルプ材速報(7月)
パルプ材の消費は+1.9%の118.2万tで3ヵ月連続の増加。このうち、広葉樹はBKPの生産増に伴い+2.5%の81.7万tとなり15ヵ月ぶりに前年を上回った。針葉樹もUKPの生産増から+0.6%の36.5万tとなり3ヵ月連続の増加。
集荷は+0.1%の115.9万tで2ヵ月連続の増加。このうち、輸入は針葉樹の増加から+0.6%の85.3万tとなり2ヵ月連続の増加。内訳は針葉樹が+6.4%の12.3万t、広葉樹が△0.3%の73.0万tだった。国産は△1.3%の30.6万tで16ヵ月連続の減少、内訳は針葉樹が+1.9%の24.6万t、広葉樹が△12.6%の6.1万t。
在庫は141.1万t、前月比は△1.8%で5ヵ月ぶりの減少、前年同月比は△3.5%で3ヵ月連続の減少。維持月数は前月より0.1ポイント減の1.3ヵ月となった。
■古紙需給(6月)
古紙の入荷は△7.3%の117.7万tで、20ヵ月連続の減少。内訳は、段ボール古紙が△5.2%(72.2万t)で3ヵ月ぶりの減少、雑誌古紙が△9.6%(15.4万t)、新聞古紙が△11.3%(14.4万t)で35ヵ月連続の減少、上級古紙が△9.1%(12.3万t)だった。
消費は△2.4%の123.2万tで、4ヵ月連続の減少となった。品種別では、段ボール古紙△0.4%(76.3万t)、雑誌古紙△3.9%(16.6万t)、新聞古紙△12.7%(14.2万t)、上級古紙+1.9%(12.6万t)。
在庫は50.9万tで前月比△9.8%、前年同月比△17.7%。輸出は+12.7%の22.9万tで2ヵ月連続の増加。台湾、ベトナムが主な輸出先。
株式会社 紙業タイムス社 「Future9/16号」より