KPPグループホールディングス(=KPP-GH)はこのほど、C.W.ニコル・アファンの森財団と、アファンの森・南エリアの一部を「Afan KPPの森」とする森づくり協定を締結した。両者は「Afan KPPの森」で荒廃した放置林の再生に取り組むほか、生物多様性調査や環境教育の場として活用していく。なお同契約は、長野県が推進する「森林の里親制度」に位置づけられる。
1986年にスタートし、KPP-GHが2015年からオフィシャルスポンサーとして支援しているアファンの森は、故・C.W.ニコル氏が私財を投じて放置山林を購入し、自らの手で荒廃した森を再生させるというプロジェクト。北エリアでは、環境省・長野県が指定する動植物絶滅危惧種のうち65種の棲息が確認され(2022年現在)、環境省の「自然共生サイト」に認定されている。今回調印した「Afan KPPの森」は、南エリア約18haのうち3.54haが対象となるが、このエリアでは長野県絶滅危惧ⅠA類のエビネ(ラン科)などの希少種が確認されている。
株式会社 紙業タイムス社 「Future11/11号」より