製紙原料商の三弘紙業は今年、創業100周年を迎えた。これを記念し、先頃、「紙ひとすじに、飛躍年(ひやくねん)。」と題する、100周年記念誌を発行した。
まず、「100年、ひとつのこと。」と題して、1924年の創業から2024年までの変遷を見開きで紹介。年代別に、「創業・復興期」(1924~60)、「成長・成熟期」(1961~2000)そして、「変革期」(2001~23)と区切り、各時代を走り抜けてきた同社の様子を写真とともに掲載している。
続いて「100年、ひとつのこころ。」と題して、2000年から20年間の大変革について、上田晴健代取社長と、柴田晶弘常務取締役が述懐。それまでは持ち込まれることが多かった段ボールを、社員自ら回収するという自主回収に打って出る。この慣例を打ち破った行動秘話を「三弘紙業 改革物語」として紹介している。
そして、2024年からの「未来への取組み」として、ユーザーに“感動していただける”回収サービスの構築や、古紙以外の資源リサイクル事業への取組みなどについて触れている。若手の声を反映した特別座談会も必見。20代の若手社員が、仕事に対するやり甲斐、そして未来について熱く語っている。
「社員一人ひとりが、感動をつくる会社になる。」をテーマに、上田社長が挨拶文を掲載するほか、同社役員の顔写真入りのコメントも網羅した。
なお、社名の由来は、昭和21年に同社を設立した上田晴康・利夫・裕康の「三」兄弟が協力して会社を「弘(ひろ)」げていこうという思いからという。巻末には、顧客から同社に届いたメッセージが寄せられている。判型はA4で、表・裏紙含めオールカラーの30頁。
株式会社 紙業タイムス社 「Future11/11号」より