日本製紙連合会は、9月のパルプ・パルプ材速報と8月の古紙需給統計を発表した。以下、％表記は特に記載がない限り前年同月比。

■パルプ速報（9月）

　製紙パルプの生産は＋4.8％の64.5万tで4ヵ月連続の増加となった。このうちBKPは＋3.0％の52.5万tで4ヵ月連続の増加、UKPは＋15.6％の8.6万tで5ヵ月連続の増加。

　販売は＋6.7％の11.8万tで8ヵ月連続の増加。このうちBKPは＋9.7％の9.5万tで8ヵ月連続の増加、UKPは＋0.2％の2.1万tで3ヵ月ぶりの増加となった。

　在庫は16.5万t、前月比は＋4.8％で3ヵ月連続の増加、前年同月比は△4.6％で2ヵ月連続の減少。このうちBKPは12.3万t、前月比は＋7.0％で3ヵ月連続の増加、前年同月比は△11.1％で5ヵ月連続の減少。UKPは3.7万t、前月比は△0.6％で2ヵ月連続の減少、前年同月比は＋25.2％で4ヵ月連続の増加となった。

■パルプ材速報（9月）

　パルプ材の消費はパルプ生産が前年を上回ったことを受けて、＋4.5％の124.2万tと5ヵ月連続の増加。このうち、針葉樹は針葉樹系パルプの生産増から＋8.3％の38.3万tとなり5ヵ月連続の増加。広葉樹もLBKPの生産増から＋2.9％の85.9万tと3ヵ月連続の増加となった。

　集荷は＋6.6％の121.1万tで2ヵ月ぶりの増加。このうち、輸入は＋11.6％の92.1万tと、針葉樹の増加が寄与して今年3月以来の90万t超えとなり、4ヵ月連続で前年同月を上回った。内訳は針葉樹が＋12.0％の14.2万t、広葉樹が＋11.5％の77.9万t。国産は△6.7％の28.9万tで18ヵ月連続の減少、内訳は針葉樹が△5.2％の22.6万t、広葉樹が△11.8％の6.3万t。

　在庫は125.3万t、前月比は△2.9％で3ヵ月連続の減少、前年同月比は△6.7％で5ヵ月連続の減少。維持月数は、消費の増加により前月から0.2ポイント減の1.0ヵ月となった。

■古紙需給（8月）

　古紙の入荷は△1.4％の117.0万tで、2ヵ月ぶりの減少。内訳は、段ボール古紙が＋2.6％（73.7万t）で2ヵ月連続の増加、雑誌古紙が△4.7％（14.8万t）、新聞古紙が△13.5％（13.7万t）で37ヵ月連続の減少、上級古紙が△4.1％（11.7万t）だった。

　消費は＋0.8％の116.7万tで、2ヵ月連続の増加となった。内訳は、段ボール古紙＋4.0％（70.7万t）、雑誌古紙＋1.3％（15.6万t）、新聞古紙△11.2％（14.7万t）、上級古紙△0.2％（12.4万t）。

　在庫は52.0万tで前月比＋0.5％、前年同月比△16.4％。輸出は△19.1％の14.4万tで2ヵ月連続の減少。ベトナム、台湾が主な輸出先となっている。

株式会社　紙業タイムス社　「Future11/18号」より