北越コーポレーションは、新潟工場のソーダ回収ボイラーから排出するCO2を分離回収する技術の実証試験を11月から開始した。
製紙に必要な蒸気や電力をつくる回収ボイラーの主な燃料は、パルプの製造過程で副生成物として発生する黒液。樹木由来のバイオマス燃料である黒液を燃焼して発生するCO2はカーボンニュートラルであり、そのCO2を分離回収して輸送貯留技術と組合わせることにより、大気中のCO2を削減する「ネガティブエミッション」が実現する。実証試験では、三菱重工業の小型CO2回収装置「CO2MPACTモバイル」(写真)を設置し、回収ボイラーの排ガスに含まれるCO2を分離回収する。