巴川コーポレーションは、拡大が見込まれる半導体市場をにらみ、静岡事業所内に「フレキシブル面状ヒーター」の製造設備を新設する。投資額は約8億円で、2025年4月の操業開始を目指す。
巴川コーポレーションは半導体市場向けに、製造工程での電力使用量削減のため、製造装置や工場内の配管部分における加熱効率を大きく向上させるステンレス繊維シートを使った「フレキシブル面状ヒーター」の開発に取り組んできた。現在、国内の大手半導体製造装置メーカーや半導体メーカーへの同製品の納入を目指しており、2025年度後半には年商を10億円規模にする目標を掲げている。そのための量産体制構築に向け、製造設備を新設するもの。