日本製紙はGreen Earth Institute㈱(=GEI)とともに、新エネルギー・産業技術総合開発機構(=NEDO)が公募する「バイオものづくり革命推進事業」に、「純国産木材バイオリファイナリーによる世界最高クラスの低炭素バイオエタノール生産プロセスの開発」事業を応募し、このほどNEDOの助成および委託を受けることが決まった。
今回の委託事業は、日本製紙、住友商事、GEIの3社が国産材由来のバイオエタノール製造を検討する「森空プロジェクト」(本誌2024年6月24日号)内で進められている取組みであり、同事業では国産材由来のバイオエタノール・バイオケミカルの商用生産を通じ、脱炭素社会実現への貢献と社会実装を目指している。
「森空プロジェクト」は、SAFの普及・拡大に向けて企業や自治体が業態の枠を超えて取り組む「ACT FOR SKY」に加盟しており、森空プロジェクトが製造を目指すバイオエタノールは、国産SAFの課題の一つである原料の安定調達を可能にするものとして、SAFの関係者から期待されている。また同プロジェクトでは、バイオエタノール製造で副次的に生成されるカーボンニュートラルなCO2を用いたCCUや発酵プロセスの残渣の有効活用などにも取り組んでいる。