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紙の業界ニュース

2025/04/04

=王子エフテックス=CO2再資源化人工石灰石を使用したロカボ紙を開発


=王子エフテックス=
CO2再資源化人工石灰石を使用したロカボ紙を開発

 王子グループの王子エフテックスは住友大阪セメント、富国紙業と共同で、世界で初めて原料の一部にCO2再資源化人工石灰石を使用した紙「ロカボ紙(ローカーボン紙)」を開発した。
 ロカボ紙は、王子エフテックスの高級印刷用紙『OKミューズガリバーシリーズ』をベースに開発された。製紙原料の一つに、紙に白さや不透明性、平滑性、柔軟性を付与する炭酸カルシウムがあるが、ロカボ紙は、天然の石灰石由来の炭酸カルシウムをCO2再資源化人工石灰石に置き換えることで、CO2排出量を削減する。
 CO2再資源化人工石灰石は、住友大阪セメントがNEDO(=新エネルギー・産業技術総合開発機構)のグリーンイノベーション基金事業で開発したもので、セメント製造時に発生する排ガスに含まれるCO2を、廃棄物に含まれるカルシウム源で鉱物固定して製造されている。鉱物固定とは、CO2を鉱物(カルシウム)と反応させ、鉱物内に閉じ込める(石灰石に変化させる)技術。これによりCO2排出量の削減につながる。ロカボ紙は、CO2の排出削減と同時に、カルシウムを含む廃棄物を再利用しているので廃棄物削減にも貢献することになり、かつ品質面では既存の高級印刷用紙と同等の強度や印刷適性を維持している。王子は今後、CO2再資源化人工石灰石の適用範囲の拡大を検討していく考え。 
 なおロカボ紙は、大阪・関西万博の住友グループパビリオン『住友館』で、記念品(ポストカード、メモパッドなど)に使用される。

=東亜道路工業、日本製紙=
「常温アスファルト混合物用乳剤」を共同開発
 東亜道路工業と日本製紙は、日本製紙の特殊変性リグニン製品『StarLigno』(スターリグノ)により、国内で初めて木質由来のリグニンを用いた「常温アスファルト混合物用乳剤」を開発した。
 道路工事では従来、耐久性や施工性が高い加熱アスファルト混合物が舗装材料として使用されてきたが、加熱アスファルト混合物は約180℃の高温で加熱溶融したアスファルトを凝固させないよう、高温状態を維持したまま製造・施工する必要がある。このため、省力化、コスト削減、低炭素化に向け、加熱しない常温アスファルト混合物への転換が検討されていた。
 常温アスファルト乳剤混合物は、アスファルト乳剤などを結合剤として使用することで製造・輸送・施工時の加熱工程が不要となり、加熱アスファルト混合物に比べCO2の発生量を大幅に低減できる。また、酷暑の中で舗設する際の作業環境も改善できる。しかし、乳剤の安定性や保管時の管理が難しいことに加え、施工後の強度発現に時間がかかるなどの課題があり、補修や簡易舗装などにしか使用されていなかった。
 これに対し東亜道路工業は、日本製紙の特殊変性リグニン『StarLigno』を採用することで、加熱アスファルト混合物と遜色のない常温アスファルト乳剤混合物を製造する「常温アスファルト混合物用乳剤」の開発に成功。一般道路にも適用できる革新的な製品であり、また加熱設備や施工時の加熱作業が不要なため、インフラの整っていない国外の島嶼部や未舗装地域のほか、災害被災地などでの緊急復旧用の資材としても期待される。

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