KPPグループの国際紙パルプ商事と王子ファイバーは、東京モード学園と協力し、紙で作った天然繊維『かみのいとOJO+』を使った産学連携の年間プロジェクトを開始する。
プロジェクトには、ファッション業界の次世代を担う学生99名が参加する。サステナブルな素材である紙糸を学び、紙糸を使って作品を制作し、展示会で披露するまでの一連の取組みを共同で行っていく。その第一弾として実施された講義では、『かみのいとOJO+』の繊維としての機能性に加え、ファッション業界での採用事例や、環境配慮ニーズへの対応事例など、王子ファイバーが企業側の知見をレクチャーし、また紙糸をより深く理解してもらうため、『かみのいとOJO+』の歴史や製造工程も併せて紹介した。
講義を受けた学生が『かみのいとOJO+』を使って制作する作品は、10月に開催される国内最大のファッション展示会「FaW TOKYO(ファッションワールド東京)」で展示する。国際紙パルプ商事は、作品を一般披露する場を学生達に提供すると同時に、若い感性が反映された作品を通して紙糸の新たな魅力を発信していく。学生が作品に使う生地は、王子ファイバーが提供する。