日本RPF工業会は6月19日、都内の明治記念館において第13回定時社員総会・講演会を開催した。冒頭、三輪陽通会長が次のように挨拶した(要旨)。
「昨年は、われわれRPF業界にとってまさに変革の1年であったと言える。脱炭素社会への気運がより一層高まりを見せる中、かつてないほど期待と注目を集めた。その現れとして、会員数も増え続け、144社に達し、発足から10年余りで倍増した。この間、環境意識の高まりや脱炭素社会という流れの中で、RPFの利用は確実に増えている。需要家の皆さんのRPFに対する認識も、安価な石炭の代替品ではなく、CO2排出量削減に寄与する燃料という認識に変わってきた。また、需要の裾野も製紙業界だけでなく、石油化学業界などエネルギー大量消費業界へと広がりをみせている。世界的なエネルギー供給の不安定化、資源循環型社会への移行、そしてカーボンニュートラルの実現に向けた国際的な気運の高まりの中、RPFの果たす役割はますます重要性を増している。
今後もエネルギー供給の担い手として社会的責任を果たしていく覚悟を新たにしている」
続いて三輪会長の議長選出と、議事録署名人選出の後、議案審議に入った。計4議案が上程され、審議の結果、すべて可決・承認された。
閉会後は講演会に移り、「マシンガンズ滝沢と考えるゴミ問題~清掃員から見た景色~」と題し、お笑い芸人で現役の清掃員でもある滝沢秀一氏を講演者に招聘した。