紙幣をはじめ、小切手や株券など有価証券、各種商品券などに使用される用紙。従来は多色文様の印刷や透かしの使用が主流だったが、近年におけるカラーコピー機やスキャナーの発達に伴い、コピー時にオリジナルと異なる色で出力される、またはオリジナルにはない文字が出力される特殊インキの採用や、ホログラムシールの添付、ホログラム入りの細い帯を抄き込むスレッドホログラム方式の導入など、さまざまな技術が導入されている。また、1種類だけの偽造防止処理では対応しきれない状況となっていることから複数の技術を併用するケースが多く、今後はICペーパーの利用も進むと予想されている。
出典:「知っておきたい紙パの実際2009」株式会社紙業タイムス社