リンテックは11月15日、ホログラムラベル素材の新製品『ホログラスター2010』を新発売した。
『ホログラスター2010』の特徴は、ホログラムの課題であった「つなぎ目」を分かりにくくし、光の反射を滑らかな一枚柄として表現できるようにしたこと。これにより、ラベル印刷時の生産ロスも低減する。
光の干渉を利用し、角度によって色が虹色に変化して見えるホログラムには、図柄を立体的に見せるタイプや図柄のないタイプがあり、その意匠性を利用したデザインラベルのほか、クレジットカードなどの偽造防止用にも用いられている。
一般的なホログラムは製造工程上、版の「つなぎ目」が生じるという課題があった。しかし『ホログラスター2010』は、「つなぎ目」が分かりにくいフラットパターンを採用。同時に、黒点が目立つという課題もクリアし、さらに高輝度を実現した。新技術で開発したフラットパターンホログラムが、光の反射を滑らかな一枚柄として表現する。版のつなぎ目が分かりにくいため、ラベル印刷後の検品が不要で生産ロスの低減にも寄与し、ラベル印刷時のコストパフォーマンスが大幅に向上する。
またホログラム特有の黒点が少ないので、広い面積のラベルにも利用可能で、デザインの自由度が高く、優れた意匠性を発揮する。高輝度でアイキャッチ効果にも優れ、類似商品とのパッケージの差別化に最適なため、同社では、アイキャッチラベルや化粧品の表示用ラベル、キャラクターシールなど幅広い用途での採用に期待を寄せている。
株式会社 紙業タイムス社 「Future 12/13号」より