凸版印刷は、日本で初めてバイオマスポリエチレンを使用した包装材用フィルムを開発、8月から本格販売を開始した。
このフィルムはサトウキビ由来の原料を一部に使用し、最大で40%のバイオマス比率(重量比)を持つ。石油由来の直鎖状低密度ポリエチレンをサトウキビ由来のものに一部置き換えることで、焼却処分時のCO2排出量を削減できる。
また植物由来の原料を使用しながら、耐衝撃性や易カット性などは従来品と同程度の性能を保持させることにも成功した。すでにヘアケア商品などの詰め替えスタンディングパウチに採用されており、同社ではバイオマスプラスチック製品全体で120億円(15年度)の売上げを目指す。
株式会社 紙業タイムス社 「Future 9/5号」より