10月4~10日に英国・ロンドンで開催された「第41回技能五輪国際大会」で、「オフセット印刷職種」の日本代表、伊東真規子選手(亜細亜印刷)が金メダルを獲得した。印刷職種は、前回大会の菊池選手(凸版印刷)に続いての金メダル。
技能五輪国際大会は、22歳以下(一部職種を除く)の若者が技を競い合う技能の祭典。ロンドン大会には51ヵ国・地域から約1,000人が参加し、46競技を戦った。日本は39職種に44人の選手を派遣、金メダル11個、銀メダル4個、銅メダル4個を獲得した。金メダル数は、国別獲得数で韓国に二つ及ばなかったものの、前回大会の6個を大幅に上回った。国際大会での2桁の金メダル獲得は40年ぶり。
オフセット印刷職種には、フランス、スイス、スウェーデン、アメリカ、ドイツ、香港、ベルギー、フィンランド、日本、デンマーク、カナダの11ヵ国が参加し、印刷(2課題)、調色、オンデマンド印刷機操作、断裁、メンテナンス、ローラーセッティング、濃度測定、印刷シミュレータSHOTS(3課題)の計11課題について、600点満点で技を競った。
競技課題は、11ヵ国から選出されたエキスパートの話合いで決定され、採点についても自国の選手を除いてエキスパートが担当。競技の結果は、伊東選手が542点で金メダル、銀メダルはフィンランド(531点)、銅メダルはベルギー(527点)、その他ドイツ、フランス、デンマークの選手が敢闘賞となった。
次回の「第42回技能五輪国際大会」は、13年にドイツのライプチヒで開かれることが決定しており、印刷職種の国内予選会は2012年の7~9月に日本印刷産業連合会が主催し開催される予定。
株式会社 紙業タイムス社 「Future 11/7号」より