＝紙パの第2四半期＝

　紙パ関連企業の第2四半期（2014年4～9月）決算を紹介する。以下、数値は連結ベース、単位100万円、（　）内は対前年同期増減率。

●日本紙パルプ商事

〔第2四半期〕

　売上高 251,572 （△3.0％）

　営業益 3,165 （△17.3％）

　経常益 3,142 （△20.6％）

　当期益 1,756 （＋20.3％）

〔通期予想〕

　売上高 550,000 （＋1.5％）

　営業益 7,200 （△8.2％）

　経常益 7,000 （△10.2％）

　当期益 3,600 （＋269.6％）

　国内卸売事業は消費税増税に伴う駆け込み需要の反動で販売量が減少し、売上高が前年同期比△4.5％、経常利益も同△19.0％の減収減益となった。在外卸売事業の売上高は、中国で減少したものの米国で新たに加わった事業会社などの増加により、同＋0.3％となった。しかし経常利益は中国における事業見直しなどにより同△31.2％。製紙および加工等事業は、家庭紙が順調に推移し、売上高が同＋2.5％、経常利益が同＋11.4％となった。不動産賃貸事業はテナント退去の影響により大幅な減収減益。なお、四半期純利益が増益となっているのは、厚生年金基金解散損失引当金戻入額を特別利益に計上したため。

●国際紙パルプ商事

〔第2四半期〕

　売上高 184,320

　営業益 837

　経常益 1,045

　当期益 770

〔通期予想〕

　売上高 382,000 （＋1.8％）

　営業益 2,500 （△2.5％）

　経常益 2,800 （△7.1％）

　当期益 1,900 （△6.5％）

　セグメント別の売上高は、国内拠点紙パルプ等卸売事業が158,069（百万円）、海外拠点紙パルプ等卸売事業が2,553（同）、不動産賃貸事業が747（同）。

●平和紙業

〔第2四半期〕

　売上高 9,883 （△1.1％）

　営業益 133 （＋11.5％）

　経常益 154 （＋2.8％）

　当期益 92 （＋22.1％）

〔次期予想〕

　売上高 21,193 （＋2.6％）

　営業益 375 （＋2.0％）

　経常益 418 （＋0.4％）

　当期益 225 （＋3.2％）

　取扱い6品目のうち、ファンシーペーパー（金額構成比25.4％）は、制作コストの縮小傾向が根強く、前年同期比△5.1％の減収となった。ファインボード（同11.7％）は、廉価な白板紙に切り替わる流れが続いており、売上高は同△0.3％。高級印刷紙（同23.5％）は企業のコスト削減や需要減による制作部数減少の影響を受け△5.1％の減収。ベーシックペーパー（同27.3％）は上質紙、微塗工紙を中心に一般商業印刷物や各種チラシ、封筒などに採用され、＋2.7％の増収。技術紙（同10.2％）は、特に工業生産用工程紙の販売量が例年に比べて増加したことなどから、＋5.7％の増収。その他（同1.9％。家庭紙ほか）は＋0.1％の増収だった。

 

 

株式会社　紙業タイムス社　「Future12/08号」より