大日本印刷は、米国の子会社DNPイメージングコムアメリカを通じ、自動写真撮影プリントシステム事業を米国で展開しているフォト・ファンタジー社の全株式を取得し子会社化した。
大日本印刷は、フォトプリント用昇華型熱転写記録材の製造・販売事業を、日本だけでなく米国、欧州、アジアなどでグローバルに展開している。子会社のDNPイメージングコムアメリカは、1994年にノースカロライナ州で設立され、米国の大手小売チェーン店を中心に、自社で製造したフォトプリント用の昇華型熱転写記録材やプリントシステムなどを販売しており、昇華型熱転写記録材では北米トップクラスのシェアを獲得している。
一方、フォト・ファンタジー社は、ボックス型自動写真撮影プリントシステムを開発・製造し、北米を中心に2,400台を設置・運営、米国でトップクラスのシェアを誇る。システムは主に、ショッピングモールや動物園、水族館、映画館、アミューズメント施設に設置され、ボックス内で撮影した写真と、設置場所に合わせたキャラクターやロゴなどのコンテンツデータを合成した「ファンフォト」のプリント販売を行っている。
DNPイメージングコムアメリカは、プリント用材料やプリントシステムなどの販売に加えて、ファンフォト事業への進出を目指し、フォト・ファンタジー社を子会社化したもの。これによりDNPグループは、グローバルにファンフォト事業を拡大していく。フォト・ファンタジー社で2017年度売上高4,000万㌦(約48億円)を目指す。
<DNPイメージングコムアメリカの概要>
〔本社〕米国ノースカロナイナ州
〔代表者〕大嶋克之
〔設立〕1994年
〔資本金〕7,198万㌦
〔事業内容〕昇華型熱転写記録材、プリントシステム、ソフトウエア、バーコード用リボンの製造・販売およびフォトプリンターの販売
<フォト・ファンタジー社の概要>
〔本社〕米国ニューハンプシャー州
〔代表者〕Dale Valvo
〔設立〕1995年
〔資本金〕1万㌦
〔事業内容〕自動写真撮影プリントシステムの開発・製造・運営およびファンフォトプリントの販売
株式会社 紙業タイムス社 「Future2/2号」より