分野の協力覚書に署名
農林水産省は去る12月11日、インド政府の森林・林業行政当局との間で「森林および林業分野の協力覚書」に署名した。わが国はこれまで、インドとの間で森林・林業分野のさまざまな事業協力を実施してきたが、一層の関係強化を希望する同国政府の声に応え、協力関係を深めていく。
覚書署名者は日本側が今井敏・林野庁長官、インド側はシャラード・シン・ネギー環境・森林・気候変動省森林局長。覚書は両国が署名した日から発効し、5年間有効。5年ごとに自動更新する機能を持たせている。
この覚書で取り上げた協力強化分野は、①人材育成と研修機関間の交流 ②持続可能な森林経営 ③森林保全と山地災害防止 ④生物多様性の保全 ⑤森林資源の有効利用 ⑥森林および林業政策に関する情報共有、技術交流 ⑦林業セクターの研究開発。
意見交換とロードマップ策定のため、覚書の枠組みの中で共同ワーキンググループ(WG)を立ち上げることができる。このWGは定期的に開催され、基本的には2国間で交互に毎年開催する見通し。
株式会社 紙業タイムス社 「Future1/4号」より