＝紙パの第2四半期＝大王、巴川などが業績予想を修正
第2四半期決算の発表を控え、紙パ関連会社から業績予想の修正が発表されている。以下に、直近で発表のあった大王製紙、巴川製紙所、スーパーバッグの業績予想修正を紹介する（連結。単位100万円、前年同期は実績値）。
■大王製紙
〔第2四半期〕
前回 今回 前年同期
売上高 260,000 252,000 228,540
営業益 7,000 2,500 11,176
経常益 8,500 5,000 8,125
当期益 4,000 4,000 3,598
〔通期〕
前回 今回 前年同期
売上高 550,000 540,000 477,140
営業益 25,000 11,000 23,535
経常益 25,500 12,000 21,347
当期益 14,000 6,000 12,136
2Qは、新聞用紙と印刷用紙が需要減の影響を受け販売量が未達となった。紙おむつなどの吸収体事業も、拡販が進んだものの計画には届かなかった。これらにより売上高が当初予想を下回る見込み。 また、年初に打ち出した印刷用紙の価格改定が2Q末までずれ込んだこと、輸出向け古紙価格の急騰を受け古紙購入価格が当初の想定より上昇したことなどにより、営業益、経常益も当初予想を下回る見込み。 当期益は、1Qで投資有価証券売却益や連結範囲の変更に伴う負ののれん発生益を計上したことなどにより、当初予想並となる見込み。 通期予想は、印刷用紙、板紙の価格改定効果を見込んでいるが、2Qが計画未達であったこと、古紙価格の高止まり基調の継続が想定されることなどにより、全段階で下方修正した。
■巴川製紙所
〔第2四半期〕
前回 今回 前年同期
売上高 18,000 18,000 15,188
営業益 500 700 △65
経常益 500 600 △144
当期益 300 400 △371
〔通期〕
前回 今回 前年同期
売上高 35,000 35,000 32,379
営業益 800 1,100 863
経常益 800 1,000 465
当期益 400 600 252
2Qは、トナー関連事業が好調を維持し、電子材料関連事業も製品構成の改善による利益率向上があったことなどから、8月に上方修正した2Q予想を上回る見通し。通期予想は、ディスプレイ関連事業で最終製品の動向に伴う需給調整が予想され、原材料価格の上昇や設備の修繕など費用増加も見込まれるものの、販売環境は概ね堅調さが維持されると見ており、2Qまでの業績予想も踏まえて、8月発表の前回予想を上回る見込み。
■スーパーバッグ
〔第2四半期〕
前回 今回 前年同期
売上高 16,800 15,800 16,178
営業益 300 100 365
経常益 300 110 285
当期益 200 50 187
〔通期〕
前回 今回 前年同期
売上高 35,000 34,100 33,495
営業益 800 600 918
経常益 800 600 800
当期益 550 400 543
2Qは、売上高が化成品の販売減などから当初計画を下回る見込み。利益面についても、売上減少を補うべく生産効率の向上やコスト削減に取り組んだが、全段階で当初計画を下回る見込みとなった。通期予想も、2Qの業績を踏まえて修正した。
株式会社 紙業タイムス社 「Future１１/１３号」より
