大日本印刷（＝DNP）はこのほど、手塚治虫生誕90周年に合わせ、台湾の誠品書店、手塚プロダクションと共同で、台湾・台北市にある誠品書店の台北敦南店内に「手塚治虫書店」（ https://meet.eslite.com/tw/tc/artshow/201807030002）を開設した。また、9月2日まではキャンペーン期間として、台北敦南店のほか、台北R79店、台中園道店、高雄大遠百店の3店舗で「手塚治虫書店フェア」を展開する。

　「手塚治虫書店」は、“手塚治虫関連の書籍が何でも揃う書店”を目指すプロジェクトで、2014年にスタートし、現在、丸善丸の内本店など東京・大阪・名古屋・岐阜・淡路島の5店舗で展開している。手塚治虫の漫画や関連書籍を取り扱うプリントメディア、書店限定で閲覧できる手塚治虫図書館「TEZUKA SPOT」、電子書籍を取り扱うデジタルメディア、絶版になった作品･書籍などを1冊から製造･販売するオンデマンド出版、手塚治虫作品のキャラクターグッズ販売など、「プリント」と「デジタル」を融合したハイブリッド型の書店となっている。

　手塚治虫は台湾でも広く知られている漫画家の一人で、高い人気を誇る。また誠品書店は、1989年に創業した台湾を代表する大型書店チェーン。書籍のほか台湾人クリエイターのアート作品や話題のグルメ・ファッションを独自のセンスで選定し、複合施設として展開している。文化発信拠点として老若男女問わず人気が高く、2004年にはTIME誌アジア版で「アジアで最も優れた書店」に選ばれた。現在、台湾41店舗、香港3店舗、蘇州1店舗で展開中（2018年6月現在）。

 

株式会社　紙業タイムス社　「Future７/３０号」より