日本製紙グループのパッケージ作品が、日本包装技術協会が主催する「2019日本パッケージングコンテスト」で、次の通り入賞した。

【菓子包装賞】

『もっとやさしい鵜飼せんべい』（『シールドプラス』、日本製紙）…長良園、第一紙行、クラウン・パッケージとの共同受賞。焼きたてせんべいの個包装に「紙」を採用し、サステナブルなパッケージを追求。紙製バリア包材『シールドプラス』を軟包装分野で日本で初めて基材に採用した。化粧箱には「パームヤシカサパルプ」を使用。

【ロジスティクス賞】

『ビン9本用　簡易組仕切』（日本トーカンパッケージ）…1枚の段ボールシートから4本のミシン刃を90度折り込むだけで簡単に組める仕切り。中央の桝は底パット機能となり商品が乗るため仕切りが上下方向にズレず、必要な高さに合わせた設計が可能。シート状で保管できるため、資材保管スペースを削減。

【包装アイデア賞】

『エコ・クイック・ボックス』（日本トーカンパッケージ）…サンスターグループとの共同受賞。通信販売向けの輸送箱。長・短面にあるフラップを双方の突起でつなぎ合わせ側面上部を開き気味にすることで、中身を入れる前の空箱状態で自立でき、かつスタックできる。包装設計変更と段目を45度傾けることで、材料使用面積を26％削減した。さらに、組立用簡易治具も開発し組立工数を45％削減。

【輸送包装部門賞】

『エコ・クッション・パッド』（日本トーカンパッケージ）…1.8瓶の底面を守る段ボール製の緩衝材。従来の積層段ボール製に比べて作業効率を落とさず材料使用面積を32％削減。生産場所の制約が少なく安定した供給が可能。

 

差替え式容器『SPOPS』がベストサスティナビリティ賞

　このほか、東京ビッグサイトで開催された「東京インターナショナル・ギフト・ショー秋 2019」では、日本製紙の『SPOPS』（スポップス）が、「LIFE×DESIGNアワード　ベストサスティナビリティ賞」を受賞した。

　紙パックを活用した『SPOPS』は、シャンプーなどの詰替えパウチ容器に代わる、「差替え式」の容器。「LIFE×DESIGNアワード　ベストサスティナビリティ賞」は、商品開発やものづくりで、地球環境の保護や持続可能性に配慮している商品・企業に対して授与される賞。『SPOPS』は、これからのライフスタイルに合った“使い勝手”と“環境配慮”を両立させた新容器として、輸送効率の向上なども含めトータルで考慮されている点が評価された。

 

株式会社　紙業タイムス社　「Future10/14号」より