ユポ・コーポレーションは、オレフィン系バイオマス樹脂を一部配合した環境配慮型合成紙、ユポグリーンシリーズを拡充する。現在販売中の『ウルトラユポ』、『スーパーユポ』、『アクアユポ』の全ラインナップを、リニューアルしてユポグリーンシリーズに統合し、12月2日から販売を開始した。これまでユポグリーンシリーズは、3月から販売を開始した『ウルトラユポ FEBG 300』のみだったが、今回のラインナップ拡充により、計3製品・12型番がユポグリーンシリーズに加わることとなった。
従来の合成紙ユポは、石油由来のポリプロピレン樹脂と無機充填剤を主原料とするが、ユポグリーンは、石油由来樹脂の代替にオレフィン系のバイオマス樹脂を一部配合した新しい製品シリーズ。従来と同等の品質性能を維持しながら、温室効果ガス(CO2)排出量削減に貢献する。オレフィン系バイオマス樹脂はサトウキビなどの植物を原料とし、植物が育成する際に光合成を行い大気中のCO2を吸収するため、焼却廃棄時に放出されたCO2をゼロとみなすことができる。
同社では、ユポグリーンシリーズの拡充を進め、2020年度にユポグリーンシリーズ国内合計で年間2,000t、2022年度には国内で年間5,000tの販売を目指す。
株式会社 紙業タイムス社 「Future1/6号」より