世界包装機構（＝WPO：World Packaging Organisation）主催の「ワールドスターコンテスト2020」で、レンゴーの作品4点がワールドスター賞を受賞した。受賞4作品の概要は次記の通り。

■Nagashima Resort すごろくカステララスク…ナガシマリゾート（三重県桑名市）の新たな土産品として開発したギフトケース。中身を取り出し、箱を広げるとナガシマリゾートの乗り物や景色がマスに展開されたすごろく盤となる。サイコロやコマはミシン目に沿って手で切り取れるので、ハサミや糊を使わず箱だけで遊べる。2019年日本パッケージングコンテスト包装技術賞（パッケージデザイン賞）受賞。（井村屋との共同開発品）

■「三ツ矢サイダー」ライスインキ印刷バイオマスラベル…印刷インキとして、国産の米ぬかを原料の一部とする環境負荷低減効果の高い「ライスインキ」を、国内で初めて使用した飲料用ロールラベル。基材フィルムもポリ乳酸フィルムとし、ラベル全体での植物由来原料使用比率は80％以上。2019年日本パッケージングコンテスト包装部門賞（飲料包装部門賞）受賞。（アサヒ飲料との共同開発品）

■ヱビスビールギフトBOX 金魚／ヱビスビール＆ヱビスザホップ2018アソートセット…贈答品を風呂敷で包む日本文化をモチーフに、持ち手部分を風呂敷の結び目に見立てるとともに、一筆箋のデザインを内側に施すことで、贈り先への細やかな心遣いを表現したヱビスビール6缶入りのギフトケース。染物のようなテクスチャーと夏を感じさせるイラストで、売り場での季節訴求にもなる。2019年日本パッケージングコンテスト包装部門賞（贈答品包装部門賞）受賞。（サッポロビールとの共同開発品）

■電気ノイズ除去フィルタの包装改善…製品基板の下部を段ボールの下敷きで浮かせ、かつ基板の枠を中敷きで押さえて固定するシンプルな仕様で包装材使用量を大幅に削減した段ボール包装。基板上で露出した電子部品を段ボールが避けながら守るという、難易度の高い商品でありながら包装容積、包装材資材量、LCA、包装コストで大きな効果を出した。2019年日本パッケージングコンテスト包装部門賞（工業包装部門賞）受賞。（ダイキン工業との共同開発品）

 

株式会社　紙業タイムス社　「Future2/3号」より