特種東海製紙は1月17日付で、静岡県で廃棄物処理事業などを営む駿河サービス工業の発行済全株式を取得し、100％子会社化した。

　特種東海製紙は、今年度を最終年度とする第4次中期経営計画で、環境関連分野の収益化を成長戦略に掲げ、「特殊素材事業」、「産業素材事業」、「生活商品事業」に次ぐ第4の基幹事業として、新たに「環境関連事業」セグメントを立ち上げている。

　環境関連事業の一つである資源再活用ビジネスは、高度循環型社会を目指す機運の高まりを背景に、今後も持続的な成長が期待される分野。同社では「資源再活用ビジネスで循環型社会の構築に資する」というビジョンのもと、子会社のレックスを中心に再活用資源の多様化、再資源物の高付加価値化に取り組んできた。一方、駿河サービス工業は、静岡県東部および神奈川県西部を基盤に、主に木質系廃棄物処理に精通し安定した業績を確立している。特種東海製紙は今後、両社の協働により事業領域を拡大し、リソースの相互活用、グループ内で発生する廃棄物の再資源化などを図っていく考え。

　駿河サービス工業と同社100％子会社、湘南商事の概要は次の通り。

【駿河サービス工業】▽所在地：静岡県御殿場市保土沢231－1 ▽事業：一般および産業廃棄物の収集運搬・処分業、建物解体業▽資本金：3,000万円▽設立：1983年4月

《新経営体制》▽代取社長・影山正樹▽常務・向笠光夫▽取締役・森真▽同・高間規至▽監査役・鈴木仁志

【湘南商事】▽所在地：神奈川県南足柄市内山2505▽事業：産業廃棄物の収集運搬・処分業▽資本金：4,000万円▽設立：1972年9月

《新経営体制》▽代取社長・影山正樹▽専務・向笠光夫▽常務・高間規至▽取締役・森真

 

株式会社　紙業タイムス社　「Future2/10号」より